自動車査定、買取相場の仕組み

下取りと買い取りを比較する場合

現在使用している車を売却して、新車を購入したいと考えている人は数多く存在します。そのような経緯で車を売る場合には、ディーラーに下取りしてもらうか、買取専門業者などに買い取ってもらうか迷うことも少なくないでしょう。少しでも高く買ってくれる方を利用したいと思うのは当然のことですが、ディーラーの下取り金額と、買取業者の示した査定額を短絡的に比較したり、交渉のし方を間違ったりすると、思わぬ損害を被ることにもなり兼ねませんので、気をつけることが必要です。まず、ディーラーに下取りをしてもらう場合、新車の購入も自社で行ってもらえることを想定していることが多くなります。したがって、下取り金額だけではなく、新車の値引き額なども考慮して検討することが大切なファクターになります。また、買い取り専門業者などに売却することを検討していたとしても、新車が納車される一週間前までは、ディーラーに下取りしてもらうスタンスで話を進めた方が良いものと思われます。もしも、あまりにも早い時期に、他の業者へ売るつもりであることを、担当のセールススタッフに伝えると、新車の契約そのものが不履行になってしまうリスクが少なくありませんので、注意する必要があります。
そうしたリスクを減らすためには、「親戚に、この車を欲しがっている人がいるが、まだはっきりしていないんです。」などと言っておけば良いと思われます。そして、下取りをしてもらう場合は、親戚の人の気が変わったり、お金が工面できなかったりしたことを理由にすれば良いでしょう。また、買取業者を利用する場合には、ディーラーの出した下取り金額を偽って申告したり、カマをかけたりすることは慎んだ方が良いと思われます。相手は、中古車の査定を専門的に行っているプロの業者ですから、ディーラーが提示する下取り価格は、だいたい想像がつくはずです。したがって、その予想額を大きく上回る金額をうそぶいたとしても、容易に見抜かれる可能性が高いばかりか、自身に対する信頼度が低くなり、真面目に商談をしてもらえなくなるおそれも少なからずありますので、注意することが必要です。そして、正確な買い取り金額を知りたいのであれば、口約束ではなく、契約書を作成することが必要です。そうしないと、後から、「言った」「言わない」で争うことにもなり兼ねません。